静岡県静岡市の土地家屋調査士法人駿府合同事務所です。
法的対話論―「法と対話の専門家」をめざして (単行本) 大沢 恒夫 (著)
商品の説明
出版社/著者からの内容紹介
社会のあらゆる場面で「対話」が重要であることが説かれている。しかし、なぜ「対話」が大切なのか、そもそも「対話」とはどのようなことをいうのか、ということについては、必ずしもはっきりしない。法律実務家が紛争の予防や解決に取り組む場合にも、話し合いが重要であることは漠然とは分かるし、実際、仕事の相当大きな部分を話し合いに費やしていることが多いであろう。しかし、なぜ話し合いをしなくてはならないのか、どのように話し合いをすべきなのか、ということは自明ではない。本書はこのような素朴な疑問を出発点としている。 「対話」は、個人の相互的尊重という憲法上の要請のもとで行われる相互的な話し合いであり、紛争の予防と解決の場において、自律性と正当性とが交錯する豊かな納得の世界を広げるプロセスである。このような納得の世界を紡ぎ出す「対話」は、人々の自由を支える私的自治の原則を実際の生活世界で現実のものとしてゆく実践である。自律的な生を営む個々人は、紛争に直面した場合も、他者から裁断され命じられるのではなく、当事者間で「対話」を通じて相互に納得の行く解決を自分たちの手で生み出してゆくことができるのである。 本書では、そのような根源的な価値を有する対話の在り方を、法の諸分野だけでなく臨床心理学、インフォームドコンセント、ゲーム理論、交渉理論などの関連分野の成果にも教えを乞いつつ、相談、交渉、調停、仲裁、訴訟という諸場面を縦断しながら検討し、紛争に直面する人々をサポートする弁護士の姿として、単なる法律の専門家ではなく、「法と対話の専門家」としての像を提示する。
内容(「BOOK」データベースより)
『対話』という普遍的なアプローチをもって、裁判外及び裁判内にわたる弁護士業務の全般を横断的に見渡し、一定の基本的な方向を探ろうと試みた。法曹にとって「対話」がいかなるものか。法哲学等の理論をもふまえ、多角的に論じる